猫の避妊・去勢手術とは?
避妊手術(メス猫)は卵巣・子宮を摘出する手術、去勢手術(オス猫)は精巣を摘出する手術です。繁殖を望まない場合に行われますが、健康面・行動面でも多くのメリットがあります。日本では室内飼いの猫に対して積極的に推奨されています。
避妊・去勢手術のメリット
| メリット | メス(避妊) | オス(去勢) |
|---|---|---|
| 病気の予防 | 子宮蓄膿症・乳腺腫瘍・卵巣腫瘍のリスクを大幅に低減 | 精巣腫瘍・前立腺疾患の予防 |
| 発情行動の解消 | 大きな声での鳴き声・床への転がりがなくなる | スプレー(マーキング)・攻撃性・脱走衝動が減る |
| 意図しない妊娠の防止 | 不要な子猫の誕生を防ぐ | 他の猫への交尾を防ぐ |
| 寿命への影響 | 長寿になる傾向がある | 長寿になる傾向がある |
手術の適切な時期
一般的に生後6ヶ月頃(体重2kg以上)が手術の目安とされています。初回発情前に避妊手術を行うと乳腺腫瘍の予防効果が特に高くなります。ただし猫の発育状態によって異なるため、かかりつけの獣医師に相談して最適なタイミングを決めましょう。
手術の流れ
手術前日
全身麻酔を使うため、手術前夜から絶食・絶水が必要です(通常は前夜12時以降)。事前の血液検査で麻酔リスクを確認する病院がほとんどです。
手術当日
全身麻酔下で手術を行います。去勢手術は15〜30分程度、避妊手術は30〜60分程度が一般的です。術後は麻酔が覚めるまで病院で様子を見て、当日または翌日に退院となることが多いです。
手術後のケア
術後数日間は安静が必要です。エリザベスカラー(傷口を舐めないようにする首輪)を装着することが多く、抜糸が必要な場合は1〜2週間後に再診します。食欲・元気・傷口の状態を毎日確認しましょう。
手術後に気をつけること
- 太りやすくなる:ホルモンバランスの変化で基礎代謝が落ちる。術後は避妊・去勢後用フードに切り替えを
- 尿路疾患のリスク:特にオス猫は去勢後に太りやすく尿路結石のリスクが上がる。水分補給を意識して
- 傷口のチェック:赤み・腫れ・分泌物が増えていたら早めに受診
手術をしないとどうなる?
手術をしない場合、発情期のたびに激しい鳴き声・マーキング・脱走衝動などのストレスが繰り返されます。メス猫は発情が繰り返されると子宮蓄膿症(命に関わる病気)のリスクが上がり、乳腺腫瘍の発生率も高くなります。屋外に出ると意図しない妊娠や他の猫との喧嘩によるケガ・感染症のリスクもあります。
費用の目安
| 手術の種類 | 費用の目安 |
|---|---|
| 去勢手術(オス) | 1万〜2万円程度 |
| 避妊手術(メス) | 2万〜4万円程度 |
自治体によっては手術費用の助成制度がある場合もあります。お住まいの市区町村に確認してみましょう。
まとめ:手術は猫と飼い主双方のQOLを高める
避妊・去勢手術は一時的な費用と負担はありますが、その後の猫の健康・行動・寿命に大きなプラスの効果をもたらします。繁殖を望まないなら、できるだけ早めに獣医師に相談することをおすすめします。

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