猫はなぜこんなに眠るの?
猫は一日平均12〜16時間眠ります。子猫や高齢猫はさらに長く、18〜20時間眠ることもあります。これは猫が肉食動物として「短時間で狩りをこなし、残りは休む」という生活リズムを持っているためです。
猫の睡眠は人間と同様にレム睡眠(浅い眠り)とノンレム睡眠(深い眠り)を繰り返します。全睡眠の70〜75%は浅いレム睡眠で、これは外敵から身を守るための本能です。深い睡眠(ノンレム睡眠)の割合が高いほど猫がリラックスしている証拠です。
猫の年齢・状態別の平均睡眠時間
| 年齢・状態 | 平均睡眠時間 |
|---|---|
| 子猫(〜6ヶ月) | 16〜20時間 |
| 成猫(1〜7歳) | 12〜16時間 |
| シニア猫(7歳以上) | 14〜18時間 |
| 体調不良・術後 | さらに長くなることがある |
猫が好む寝床の特徴
- 狭くて囲まれた場所:ダンボール箱・バスケット・キャットハウスなど(安心感がある)
- 高い場所:キャットタワーの最上段・棚の上など(外敵を見張れる本能)
- 温かい場所:日当たりのいい窓辺・暖房の近くなど(体温を維持しやすい)
- 飼い主のそば・においのある場所:飼い主の洋服の上・枕元など(安心感・信頼の表れ)
- 複数の選択肢がある:気分によって移動できるよう、複数の寝床があると猫はより満足する
快適な寝床の作り方
①季節に合わせた素材を選ぶ
| 季節 | おすすめ素材・寝床 |
|---|---|
| 春・秋 | コットン素材・薄めのペットベッド |
| 夏 | 冷感マット・メッシュ素材・フローリングの上 |
| 冬 | ムートン素材・ドーム型・ヒーター内蔵ベッド |
②洗いやすい素材を選ぶ
猫の寝床は抜け毛・皮脂汚れが溜まりやすいため、洗濯機で洗えるものを選ぶと衛生的です。月1〜2回程度洗うことで、ノミやダニの繁殖を防げます。
③静かで安心できる場所に設置する
テレビの前・人の通り道・玄関近くなど騒がしい場所は避け、落ち着けるコーナーや棚の上など静かで安定した場所に置きましょう。
睡眠の変化は健康のバロメーター
猫の睡眠時間や様子の変化は、健康状態のサインである場合があります。以下の変化が見られたら、早めに獣医師に相談しましょう。
| 変化 | 考えられる原因 |
|---|---|
| 急に眠る時間が増えた | 発熱・貧血・甲状腺機能低下症・うつ |
| 眠れない・落ち着かない | 痛み・甲状腺機能亢進症・認知症(高齢猫) |
| 寝ながら痙攣する・ぐるぐる回る | てんかん発作・神経疾患(要受診) |
| 呼吸が荒いまま寝ている | 心疾患・気管支疾患(緊急受診が必要) |
【参考情報】
・国際猫医学会(ISFM)「猫の行動と環境ニーズに関するガイドライン」
・American Association of Feline Practitioners (AAFP)「猫の環境エンリッチメントガイドライン」
・本記事の内容は一般的な情報提供を目的としており、猫の睡眠パターンに著しい変化が見られる場合は、必ずかかりつけの獣医師にご相談ください。

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