「猫がえずいている」「ゲーゲーと言いながら何かを吐いている」——これは猫の毛玉(ヘアボール)のサインかもしれません。猫は自分でグルーミングして大量の毛を飲み込みます。この毛が胃の中で固まったものが毛玉(ヘアボール)です。
この記事では、猫の毛玉の原因・症状・予防方法・毛球症の対処法まで詳しく解説します。
猫の毛玉(ヘアボール)とは?
猫は毎日数時間グルーミング(毛づくろい)をします。その際にザラザラした舌で毛を大量に飲み込んでしまいます。飲み込んだ毛のほとんどは消化管を通って便と一緒に排出されますが、一部が胃の中で絡まって固まると毛玉(ヘアボール)になります。
毛玉が胃に溜まると不快感から吐き出そうとします。これが「ゲーゲー」という音を立てて吐く行動です。うまく吐き出せれば問題ありませんが、腸に詰まると毛球症(もうきゅうしょう)という深刻な病気になります。
毛玉が多くなりやすい猫
- 長毛種:ペルシャ・メインクーン・ラグドールなど毛の量が多い猫種
- 換毛期(春・秋):毛が大量に抜けグルーミングで飲み込む量が増える
- グルーミングが多い猫:几帳面な猫・ストレスで過剰グルーミングする猫
- 水分が少ない猫:消化管の動きが悪くなり毛の排出が滞る
毛玉のサインと毛球症の症状
| 状態 | 症状 |
|---|---|
| 通常の毛玉の吐き出し | 「ゲーゲー」と言いながら細長い毛玉を吐く。吐いた後は元気 |
| 毛玉が多い状態 | 頻繁に吐こうとするが出ない・食欲が少し落ちる |
| 毛球症(腸閉塞) | 嘔吐・食欲廃絶・便秘・腹部膨満・元気消失・ぐったり |
⚠️ 吐こうとするのに何も出ない・3日以上便が出ない・ぐったりしている場合はすぐ動物病院へ。毛球症は放置すると腸閉塞で命に関わります。
猫の毛玉を予防する5つの方法
① 毎日ブラッシングをする(最も効果的)
ブラッシングで毛が抜け落ちる前に取り除くことで、猫が飲み込む毛の量を大幅に減らせます。換毛期(春・秋)は毎日、普段は週2〜3回が目安です。
② ヘアボール対応フードに切り替える
ヘアボール対応フードは食物繊維が多く配合されており、飲み込んだ毛を便と一緒に排出しやすくする設計です。換毛期だけ使う・普段からメインフードにするなど、猫の状況に合わせて活用しましょう。
③ ヘアボール除去ペーストを使う
猫用の毛玉除去ペースト(モルトクリームなど)は石油系成分(鉱物油)や食物繊維が含まれており、胃の中の毛をコーティングして便と一緒に排出しやすくします。週2〜3回少量を与えましょう。
④ 猫草を置く
燕麦・大麦若葉などの猫草は猫が好んで食べると吐き出しを促す効果があります。毛玉を自然に吐き出す手助けをしてくれます。ただし食べない猫も多く、効果には個体差があります。
⑤ 水分摂取を増やす
水分が十分だと腸の動きが活発になり、毛が排出されやすくなります。ウェットフードの活用・自動給水器の設置・水を飲みやすい環境づくりが効果的です。
よくある質問(FAQ)
Q. 毛玉を吐くのは毎回正常?
A. 週1〜2回程度の毛玉吐き出しは通常の範囲内です。それ以上頻繁だったり、吐けずにえずいているだけ・食欲がない場合は獣医師に相談しましょう。
Q. 毛玉除去剤は毎日使っても大丈夫?
A. 頻繁な使用は脂溶性ビタミン(A・D・E・K)の吸収を妨げることがあります。週2〜3回を目安に、必要に応じて使いましょう。
まとめ:毛玉対策は「出す前に防ぐ」が基本
- ブラッシングで飲み込む毛の量を減らすのが最も効果的
- ヘアボール対応フード・ペーストで排出を助ける
- 猫草・水分摂取で腸の働きを活性化
- 吐けずにえずく・便秘・ぐったりは毛球症のサイン→すぐ病院へ
- 換毛期(春・秋)は特に注意して毎日ブラッシングを
毛玉対策は猫の健康管理の基本です。ブラッシングをスキンシップの時間にして、楽しみながら続けましょう!

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