愛猫に噛まれたり引っ掻かれたりして、「どうして?」と悩んでいませんか?猫が噛む・引っ掻く行動には必ず理由があります。この記事では猫が噛んだり引っ掻いたりする原因と、効果的なしつけ方法を詳しく解説します。
うちのジロー、油断するとトイレットペーパーを引っかく
うちで物を引っかく常連は、ジローです。とくにお気に入りなのが、ストック用のトイレットペーパー。ちょっと目を離した隙に、いつのまにかこの通り…ビリビリにされています(笑)。不思議なことに、これをやるのはいつもジローだけ。じゅんぺいとイチローは、トイレットペーパーには見向きもしないんです。同じ環境で育っても、いたずらの好みは三者三様なんだなと、毎回ちょっと笑ってしまいます。


猫が物を引っかくのには、爪とぎや退屈しのぎ、好奇心など、ちゃんと理由があるんですよね。叱っても本能なのでなかなか直らなくて…。なので、うちは「引っかかれて困るものは、最初から猫の届かない所にしまう」という対策に落ち着きました。相乗効果で、家の中も小綺麗になりました。。あわせて、ちゃんとした爪とぎを近くに置いておくと、そっちに向かってくれることも多く、うちは何台か爪研ぎを購入しました。
猫が噛む・引っ掻く主な理由
①遊びの延長(狩猟本能)
猫は本来、獲物を追いかけて捕まえる狩猟動物です。特に子猫や若い猫は、飼い主の手や足を「獲物」と見なして噛んだり引っ掻いたりすることがあります。動くものに反応するのは本能であり、決して悪意があるわけではありません。うちのじゅんぺいも、小さい頃は噛むことがすごく多かったんです。今は軽く甘噛みする程度になってホッとしていますが、それでも時々、本気で噛まれて跡がくっきり残ることもあります…。子猫の時期はとくに、手で直接じゃらさないように気をつけるといいなと、振り返って思います。
この場合、噛み方は比較的軽く、目をキラキラさせながら追いかけてくる「遊びたい!」というサインであることが多いみたいです。
②愛撫誘発性攻撃(撫でられすぎ)
「愛撫誘発性攻撃」とは、撫でられている途中で急に噛む行動です。猫は撫でられることが好きですが、しきい値(限界点)があり、それを超えると「もうやめて!」と噛むことで意思表示します。
噛む前のサインとしては、しっぽをパタパタ振る、耳が横向きになる(レッドイヤー)、体が緊張するなどがあります。こういうサインが出たら、撫でるのを一回お休みするといいですよ。うちのジローは、自分から「抱っこして」と登ってくるのに、気に入らないことがあると、その抱っこ中にガブッと噛んでくることがあります。しかもジローは本気噛みなので、油断は禁物…。甘えてきているときほど、こういうサインを見逃さないようにしています。
③怖い・痛い・嫌だというサイン
猫が恐怖を感じたり、痛みがあったりするときも噛んで抵抗します。知らない人が急に触ってきた、爪切りや病院が怖い、体のどこかが痛いなどの場合に見られます。
いつもより噛む頻度が増えた場合は、病気や怪我が隠れていることもあるため、一度、動物病院に相談してみるのもいいと思います。
④コミュニケーション・要求
「お腹が空いた」「遊んでほしい」「トイレが汚い」など、何かを要求するときに軽く噛むことがあります。この場合は甘噛み(痛くない程度)であることが多く、猫なりのコミュニケーション方法です。
⑤縄張りの主張・興奮
多頭飼いの場合や、窓の外に他の猫が見えたときに興奮状態になり、近くにいる人間に向けて攻撃してしまう「転嫁攻撃」も起こりえます。また、縄張り意識が強い猫は特定の場所やものを守ろうとして噛むことがあります。
猫が噛む・引っ掻くのをやめさせるしつけ方法
方法①:「痛い!」と声を出して動きを止める
噛まれた瞬間に「イタッ!」と少し大きめの声を出し、遊びを即座に中断します。子猫同士が遊んでいるとき、噛みすぎた相手の子猫も同じような声を出して「噛みすぎ」を学ばせます。この自然な方法を人間でも再現することが効果的です。
ただし、大きすぎる声は猫を怖がらせてしまうため、「痛いよ」という程度の声で十分です。
方法②:手を「獲物」にしない
手で猫をじゃらして遊ぶのは絶対にNGです。猫は「手=おもちゃ=噛んでいいもの」と学習してしまいます。猫じゃらし、ねずみのおもちゃ、ボールなど、おもちゃ越しに遊ぶようにするのがおすすめです。
方法③:十分な運動・遊び時間を確保する
猫の噛む・引っ掻く行動の多くは、運動不足や退屈からきています。1日20〜30分くらい、一緒に遊ぶ時間をつくれるといいですね。特に夕方から夜にかけては猫の活動時間であるため、このタイミングで遊ぶと効果的です。うちは、せっかく買ったおもちゃに見向きもしないこともあって(笑)、好みを探りながら、短い時間でも一緒に遊ぶようにしています。
方法④:爪とぎポストを充実させる
引っ掻き行動の多くは、爪をとぐ本能的な欲求から来ています。家の中に複数の爪とぎポスト(縦型・横型・素材違いなど)を設置して、「ここで爪とぎしていいんだよ」と伝えてあげるといいですよ。うちも、ジローのいたずら対策に爪とぎを何ヶ所か置いてみたんですが、ちゃんと用意してあると、そっちで爪をといでくれることも多いです。
方法⑤:叱らない・体罰NG
猫を叩いたり大声で怒鳴ったりすることは逆効果です。猫はなぜ怒られているか理解できず、恐怖やストレスが増すだけです。信頼関係が壊れ、さらに攻撃的になってしまう可能性があります。
しつけは「褒める」「無視する」の組み合わせが基本です。良い行動をしたときにたっぷり褒め、噛まれたときは、リアクションせずにそっと場所を移動するくらいがちょうどいいです。
年齢・状況別の対処法
| 状況 | 原因 | 対処法 |
|---|---|---|
| 子猫(〜6ヶ月)が噛む | 遊び・歯がかゆい | おもちゃで代替、遊びを充実させる |
| 撫でている途中で急に噛む | 愛撫誘発性攻撃 | サインを見てやめる、撫でる時間を短くする |
| 足元に飛びかかる | 狩猟本能・退屈 | 猫じゃらしで十分遊ぶ |
| 突然興奮して噛む | 転嫁攻撃 | しばらく距離を置く、原因を取り除く |
| いつもより噛む頻度が増えた | 痛み・病気の可能性 | 動物病院に相談する |
噛まれた・引っ掻かれたときの応急処置
これは声を大にして言いたいのですが、猫の口の中って、思った以上に汚いんです。だから、噛み傷を甘く見てはいけません。猫に噛まれたり引っ掻かれたりした傷は、細菌感染(パスツレラ菌、カプノサイトファーガ菌など)のリスクがあります。以下の手順で処置するのがおすすめです。

- 傷口を流水で5分以上丁寧に洗い流す
- 石鹸でしっかり洗う
- 消毒液を使用する
- 傷が深い場合や腫れ・発熱がある場合は医療機関へ
うちのイチローの本気噛みは、たまに血が出ることもあります。そんなときは、私はすぐに流水で洗い流して、抗菌入りの軟膏を塗るようにしています。ただ、これはあくまで自己流の対処です。猫の噛み傷は見た目以上に菌が入りやすく、腫れてきたり熱が出たりすることもあるので、深い傷や、様子がおかしいと感じたときは、必ず病院で診てもらってくださいね。
猫ひっかき病(バルトネラ菌)というリンパ節が腫れる感染症もあります。引っ掻かれた後にリンパ節が腫れたり発熱したりした場合は、早めに内科を受診してください。
まとめ
猫が噛む・引っ掻く行動には必ず理由があります。本能・コミュニケーション・ストレス・病気など様々な原因を理解した上で、適切に対処することが大切です。
最も大切なのは「叱らない・根気よく対応する・遊びを充実させる」の3つ。愛猫との信頼関係を大切にしながら、少しずつ改善していけたらいいですね。どうしても改善しない場合は、猫の行動学を専門とする獣医師やペット行動カウンセラーに相談することも選択肢の一つです。



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