猫が棚を倒した日から、暮らしが整いはじめた【初心者が身をもって学んだこと】

猫のいる暮らし
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「えっ、なにこれ……」

仕事から帰って洗面所のドアを開けた瞬間、思わず声が出ました。いつもそこにあるはずの背の高い棚が、横倒しになっていたんです。高さは160センチくらい、洗面用品をしまっておく木製の棚。ガラスの部分は割れ、木の部分は曲がって折れていて、もう使える状態ではありませんでした。

幸い、3匹にケガはありませんでした。本当に、それだけが救いでした。

固定していなかった棚が倒れていた

正直に書くと、その棚は壁などにまったく固定していませんでした。

「そこそこ重さもあるし、まさか倒れることはないだろう」——そう思い込んでいたんです。

でも、猫と暮らしていると、その「まさか」が本当に起きます。誰もいない留守の間に、あの大きな棚が倒れていた。残骸を前にして、しばらく動けませんでした。

犯人はわからないまま、でも原因はわかった

うちには、じゅんぺい・ジロー・イチローの3匹がいます。

倒したのが誰なのかは、いまだにわかりません。みんな素知らぬ顔で寝ていました。問いただしても答えてくれるわけもなく、犯人は迷宮入りです。

でも、誰がやったかよりも大事なことに気づきました。原因は猫ではなく、固定していなかった私のほうにあった、ということです。

猫は高いところなら、勢いをつけてどこへでも登る

この一件で、身をもって学んだことがあります。

猫は、高いところならどこへでも登ります。しかも、ただよじ登るのではなく、勢いをつけて一気に飛び乗る。その瞬間に家具へかかる力は、思っている以上に大きいんです。

「うちの子はおとなしいから」「この家具は重いから」——そういう油断が、いちばん危ないのだと痛感しました。固定していない背の高い家具は、猫にとっても人にとっても、転倒の危険があるんだと、棚が倒れて初めて実感したのです。

倒れそうな家具を撤去したら、防災にもなった

この出来事をきっかけに、私は家じゅうの家具を見直しました。

倒れそうなもの、少しでもぐらつくものは、思い切って撤去。「これは猫が飛び乗ったら危ないかな」という目線で、もう一度部屋全体を見渡したんです。

すると、思いがけない相乗効果がありました。危ない家具を減らしていったら、自然と家が片付いていったんです。物が減ったことは、地震などのいざというときの防災にもつながります。「とりあえず置いておく」という習慣そのものが、いつの間にかなくなっていました。

猫の安全のために始めたことが、結果的に暮らし全体を整えてくれました。

食べ物や割れ物を、すぐ片付ける癖がついた

変わったのは、家具だけではありませんでした。

猫にとって、残飯や食べ物、割れ物は危険なものです。割れ物はすぐに落として壊してしまうし、人間の食べ物を口にしてしまう心配もあります。

だから私は、出したらすぐ片付けるようになりました。これまで「あとでやろう」と後回しにしていた台所の洗い物も、すぐに済ませる習慣がつきました。自分でも持て余していた「めんどくさがり」な性格が、猫のおかげで少しずつ直っていったんです。

猫と暮らすなら知っておきたい、家具の転倒対策

同じ失敗をしてほしくないので、あのあと私が調べて実践したことをまとめておきます。

背の高い家具は、L字金具や転倒防止用の突っ張り棒、耐震マットなどで固定しておくと安心です。賃貸で壁に穴を開けられない場合でも、突っ張りタイプや粘着マットタイプなら使えます。

そもそも背の高い家具を置かない、という選択も有効です。猫が乗れる場所を減らすこと、そして家具の上に割れ物や落ちると危ないものを置かないことも、立派な対策になります。

完璧に防ぐのは難しくても、「固定する」「高さを抑える」「上に物を置かない」を意識するだけで、リスクはぐっと減らせると思います。

失敗から学んだことのほうが、ずっと多い

棚が倒れていた日は、正直ショックでした。

でも今ふり返ると、あの出来事は私に大切なことをたくさん教えてくれました。猫と安全に暮らすこと、物を持ちすぎないこと、こまめに片付けること。失敗から学んだことのほうが、ずっと多かった気がします。

もし今、背の高い家具を固定せずに使っているなら、ぜひ一度見直してみてください。猫のためにも、そして自分の暮らしのためにも。

我が家の失敗談が、どこかの誰かの「予防」になればうれしいです。

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